個性のあるポイントが11
田子には、外海に6つ、湾内に4つの個性のあるボート・ポイントがあります。
潮通しのいい外海のポイントは、豪快な地形で回遊魚もまわってくる魚影の濃いポイントです。
フト根(沖の根) (陸の根)
ヤイズ根 沖ノ島 三ノ浦 小平床
湾内のポイントは、入り組んだ地形と防波堤のおかげで、他の海が荒れている時も穏やかです。
また、講習や体験ダイビングに適したビーチ・ポイントもあります。
フト根(沖の根) ─ 中級レベル〜
ボートで約10分、隠れ根ポイント。
根のトップで-8m、ボトムで-30m〜-40mの切り立った大きな根とその北側にもう1つ大きな根があり、かなりダイナミックな地形が楽しめます。根の周りは大型のソフトコーラル・ウミウチワなど生え物が非常に豊富です。根の上には、タカベ、イサキが群れ、中層にはスズメダイやキンギョハナダイ、深場にはサクラダイが群れています。
また、潮流の影響を受けやすく、流れが入ることも多い、初夏から秋にかけて、カンパチやブリなどの回遊魚に会う確率の高いポイントです。
フト根(陸の根) ─ 中級レベル〜
ボートで約10分、隠れ根ポイント。
沖の根の北東側。少し陸に寄った場所にあり、トップが-12mの根を中心にいくつかの根が点在しています。
海の樣子は沖の根と同じように魚影が濃く、ソフトコーラルは沖の根以上です。
流れの方向によっては、沖の根までドリフトなんてことも可能です。
ヤイズ根 ─ 中級レベル〜
ボートで約10分。
根のトップの一部は水面から出ているところもあり、-6〜8mの棚から、-25〜-30mの砂地までクレバスの多い大きな根です。
外海のポイントの中では、比較的浅く、フト根や沖ノ島に比べると潮流の影響も少ないのでのんびり潜ることができます。クレバスには、よくハタ・クエなどが顔をのぞかせていて、浅場にはメジナや大きなアオブダイなど根付きの魚が群れ、地形派には人気のポイントです。
棚の上などにウミウシや甲殻類も多く、マクロ派も楽しめます。
沖ノ島 ─ 中級レベル〜
ボートで約8分、隠れ根のポイント。
田子島の南にある、釣り人や地元の漁師さんにはイサキ釣りなどで昔から知られている南北120m、東西60mの大きな隠れ根で、東西にいくつか裂け目があり、根の周りは-30〜-35mで、そこからトップが-3〜-8mの壁が続く、ダイナミックな地形が魅力のポイントです。
大型のソフトコーラル・ウミウチワが豊富で、初夏から秋にかけてハマフエフキの群れやイサキ・タカベ・キビナゴの大群を見ることができ、それを狙うカンパチ・ブリなどの回遊魚がまわってくることもあります。
深場ではテングダイや大きなクエも見ることができます。
三ノ浦 ─ 初級レベル〜
ボートで約8分、トンネルや洞窟のあるポイント。
湾の外に位置していますが、潮流の影響を受けにくいポイントです。
ボトムで-7〜10m前後と浅く、トンネル(水路)や洞窟もあり地形が非常に面白い。トンネルや洞窟の手前にハタンポが群れていて、割れ目にはイセエビやイタチウオがたくさんいます。
洞窟の右にある浅い横穴を抜けると水路に出るので、ライトを持っていくと軽い冒険気分が、味わえます。
※ポイントが湾外の沿岸にあるため、うねりの影響を受けやすく、波がある日は潜ることが難しくなります。
小平床 ─ 中級レベル〜
ボートで約6分。
根頭が水面から出ている大きな根を中心に-3mの隠れ根や南側にはいくつかの小さな根が点在している。
根の上は-3〜-10m、根の下で-15〜-25m。根の周りはソフトコーラルが生い茂りとても綺麗です。南側が深くなっていて砂地が広がっています。回遊魚も良く回ってくる上にマクロの生物も豊富です。
アンカーそばの-3mの根の上には、コケギンポがたくさん顔を出しています。
弁天島 ─ 初級レベル〜
ボートで約5分、湾内のポイント。
ナイト・ダイビング可
-5mのゴロタの広場と、-5〜15mのゴロタの斜面、-15mからの砂地で形成されているポイントです。
ゴロタの斜面に魚影が濃く、かなりの数のネンブツダイやイシモチの群れが見られます。
砂地には、ダテハゼ、ハナハゼ、オニハゼなどのハゼ類が多く見られ、マクロ生物をゆっくり見られるので、初級〜上級者まで幅広く楽しむことができます。
弁天島近くは外海との境なので、秋には回遊魚が見られたり、東側のアジロ崎に続く内今井浜の浅場は、トビエイやマダイの赤ちゃんに遭遇することもあります。
アジロ崎 ─ 初級レベル〜
ボートで約5分、湾内のポイント。
ナイト・ダイビング可
弁天島から東に進み、内今井浜をはさんだ対岸で、-5m〜-10mのゴロタと-10mから始まる砂地で形成されています。
砂地には、ホウボウやハナアナゴ、サカタザメ、アカエイなどが見られます。
水深も浅く、体験ダイビングや講習もできる穏やかなポイントです。
白崎 ─ 初級レベル〜
ボートで約3分、湾内のポイント。
一番近いボート・ポイントで風に強く、台風の直撃以外ほぼ潜水可能です。根のトップで-5m、-18mから始まる砂地でできています。
伊豆では珍しいエダサンゴの群生があり、秋にはたくさんのチョウチョウウオなどが見ることができます。
根の先端近くの砂地にはムチヤギが多く、それにつく甲殻類やウミウシなど、マクロ生物の豊富なポイントです。
尊ノ島 ─ 初級レベル〜
ボートで約4分、湾内のポイント。
-5mの棚とゴロタの斜面、砂地で形成されているポイント。
ソフトコーラルがびっしり生えた防波堤にそって潜ると、人工的なゴロタ石とネンブツダイの大群という一風変わった雰囲気を味わうことができます。
防波堤から離れると砂地になっていて、スナイソギンチャクにかくれている甲殻類やウミウシなどマクロ生物が豊富です。また、砂地に住む、ホタテウミヘビ・ハナアナゴなどもよく見られます。
瀬の浜 ─ 初級レベル〜
車で約5分、田子唯一のビーチポイント。
エントリー口の浜は丸石のジャリで、水中は-3〜5mの浅い、きれいな白い砂地が広がっています。
防波堤と島に囲まれているため風、波の影響を受けにくくほぼいつでも潜水可能です。
春先には海草が生い茂り、その間でチャガラなどの稚魚がたくさん見られます。